喫煙習慣は、呼吸器疾患や肺がんだけでなく全身疾患などの原因とされます。
そこでかわかみ内科では、保険適応による禁煙を目指す方のためのサポートを行っています。
睡眠時に10秒以上呼吸していない状態を「無呼吸」と呼び、これが1時間に5回以上、または7時間に30回以上ある場合、「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」と診断します。
原因は大きく、喉の奥の上気道が狭くなって呼吸が止まっている場合と、脳あるいは心臓の障害や機能悪化によって呼気努力そのものがない場合があります。
無呼吸それ自体で死に至ることはほとんどないのですが、この状態が何年も続くと全身への負担は大きく、高血圧、心臓発作、不整脈、脳卒中などの原因となります。
また身体へのそうした影響だけでなく、居眠り運転事故を起こすといった社会的問題としても取り上げられることの多い病気です。まずは日中の眠気、いびき、慢性疲労といった症状からご来院される場合が多くあります。
治療としては、まず自覚症状についてお伺いした後、合併症がないかをチェックします。その上で簡易睡眠モニターをお貸ししますのでご自宅で計測していただき、その数値をもとに方針を決定します。重症と判断できる場合は、即時CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)という治療方法をスタートできます。これは「経鼻的持続陽圧呼吸療法」と呼ばれるもので、鼻に装着したマスクにエアチューブをつなぎ、気道へ空気が送り込むことで無呼吸の改善と快適な生活を送れるようになります。
症状が中程度の場合は、当院と提携する病院で精密検査入院しての判断となります。
CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)を使えば、たとえば1時間に40回10秒以上の無呼吸があったものが、1時間に1回といったように劇的に改善します。呼吸の改善は全身状態の改善につながりますので、当然翌日のお仕事の効率向上や事故防止などによい影響を与えるでしょう。
ただしCPAPを装着している間しか改善しないのも事実です。根本的には肥満解消、アルコール制限など根本的な生活習慣を改善していく必要があります。