病気について

1)パーキンソン病について(その1)
パーキンソン病では、じっとしているときに手足が震える、関節が硬くなる、動きが遅くなる、という三大徴候があるのですが、Neurologyという神経内科の有名な雑誌に、「6つの質問をするだけで、パーキンソン病の診断ができる」という文献があります。

「感度が高い」ということは、パーキンソン病患者にかかっているのにかかっていないと間違って判定される人が少なくなります。「特異度が高い」ということはパーキンソン病にかかっていないのにかかっていると間違って判定されることが少なくなります。これらから上記の質問で〇が3つ以上ならば、パーキンソン病にかかっている可能性が高くなります。
パーキンソン病は不治の病として恐れられていますが、今は良い薬がたくさんできており、その人に合った薬を適切に使えば、天寿を全うできる可能性があるとされています。



2)高血圧について(その1)


血圧は、血液量と血管の拡がり度合いで決まります。食塩は水を
血管内に引き込んで血液量を増やします。血管が動脈硬化で拡がり
にくくなると血液が流れにくくなります。そのため、血圧を上げ
すぎないようにするには、塩分を制限し、動脈硬化を予防する
必要があります。


3)起立性低血圧について (New)

ふらつきのある患者さんでは、血圧変化による症状である場合があります。血圧は寝ている時よりも立った時の方が高くなります。なぜなら、立った時には重力に逆らって脳に血液をたくさん送る必要があるからです。ところが、起き上がったときに血圧が20mmHg以上さがってふらつきを起こす「起立性低血圧症」の方がおられます。以前に、ふらつきで来られた患者さん163名で調べたところ、46例で立位血圧が低下していました。うち27例では20mmHg以上血圧が下がっていました。原因の一つは自律神経障害と考えられます。上記の27例はパーキンソン病7例、慢性心不全2例、糖尿病1例、てんかん1例、産褥婦1例などであり、一部の患者では降圧剤などの薬剤の影響が考えられました。ふらつき患者さんでは、ベッドサイドで臥位血圧、立位血圧を比べたいものです。(2018年に日本神経学会学術大会で発表したものの一部です)